よみむめも

正しい瞬間に正しいことばを見つけるために

2018-01-01から1年間の記事一覧

アントニオ・G・イトゥルベ(2016)、小原京子訳、「アウシュヴィッツの図書係」、集英社

Abridgment for Me 奇跡だけが希望だった時間の記録 My Favorite Expression 「再び本を手に取ると、人生がまた始まる気がする」Underlined sentences「真実は戦争の第一の犠牲者かもしれない」「真実は運命の気まぐれで変わって来る.でも、嘘はもっと人間…

ニコラス・ウェイド(2011)、依田卓巳訳、「宗教を生み出す本能 進化論からみたヒトと信仰」、NTT出版

Abridgment for Me原題"The Faith Instinct : How religion Evolved and Why It endures"並行して読んだ本は「アウシュヴィッツの図書係」/アントニオ・G・イトゥルベ(2016)、小原京子訳、、集英社 と、「A3」/森達也(2010)、集英社別次元の、別の場所…

ジョナサン・ハイト(2014)、高橋洋訳、「社会はなぜ左と右にわかれるのか 対立を超えるための道徳心理学」、紀伊国屋書店

Abridgment for Me「象という直感」と「象使いという正当化」、チンパンジー的嗜好ととミツバチ的嗜好の使い分け、アメリカ的リベラル、アメリカ的リバタリアン、アメリカ的保守主義の皮を剥ぐと出て来る6つの道徳基盤(ケア、公正、忠誠、権威、神聖、自由…

R・J・パラシオ(2015)、中井はるの訳、「ワンダー」、ほるぷ出版

My Favorite Expression美しきものはよきもので、よき人はじきに美しくなる サッッフォーoj me;n ga;r kavloV o[sson i[dhn pevletai kavloV,oj de; ka[gaqos au[tika kai; kavloV e[ssetai. 容姿美しき人は、眼に映るかぎりでは美しきもの、 善美なる人もま…

呉明益(2015)、天野健太郎訳、「歩道橋の魔術師」、白水社

Abridgment for Me 私が生まれた頃から1991年まであったという、台湾のショッピングモール「中華商場」の風景がオムニバス式に描かれている.お粥や焼き餃子を食べさせる食堂の子、釘を量り売りする金物屋の子、鍵職人の家の子、時計職人の子、眼鏡屋のマド…

ジョゼフ・ミッチェル(2017)、土谷晃訳、「マクソーリーの素敵な酒場」、柏書房

Abridgment for Me1938年から1942年「ニューヨーカー」誌に掲載された記事をまとめたUp in the Old Hotelからの翻訳.禁酒法施行前後のの飲兵衛たちをとりまくニューヨークの風景の中で著者がクローズアップした個性的な人々のこだわりを取材したもの. My F…

アーシュラ・K・ル=グィン(1978)、小尾芙佐訳、「闇の左手」、早川書房

My Favorite Expression 「原始と文明は、同じものの段階の差に過ぎない.もし文明の反語があるとしたら、それは戦争である.この二つについて言えば、どこの世界もふたつのどちらかにあてはまる.両方ではなく.チベの熱狂的で退屈な演説を聞いていると、彼…

中島岳志(2017)、「親鸞と日本主義」、新潮社

Abridgment for Me 親鸞思想と国体論受容との関係、一般意思なき「国民」の誕生と、期待に続く絶望と煩悶、この時代に培われた精神に気づくこと無く忖度を重ねて作られた歴史について. My Favorite Expression 親鸞は「自分は真理を知っている」「自分は正…