立花隆(2005)、「天皇と東大」、文藝春秋
近代史を学ぼうとしてこなかった自分をおおいに反省して読んだ.きっと、あの政治家たちも知らないのだろう.様々な発言から、教養のレベルは、この私と大差がないように思える.1935年までの、民主主義を目指そうとした政治家・研究者たちの真剣な時間のことを知らずに来てしまった.知性、理性が暴力との綱引きを止めてしまうと起きることは、歴史が教えてくれている.耳を塞ごうとする姿勢も、負けた戦争記憶のトラウマなのかもしれないと思った.戦後世代が受けた教育の歪さを改めて知った.