よみむめも

正しい瞬間に正しいことばを見つけるために

小野不由美(1998)、「屍鬼」、新潮社

Abridgment for Me 人の世の話. 信仰、孤独、理想、本能、欲求、摂理、秩序、執着、憎悪……ありとあらゆる面から、人の世を残酷な視点で切り刻んだ小説. My Favorite Expression 「真に不思議なのは人という命の由来ではないんです.人という器の中に宿った…

レン・フィッシャー(2006)、林一訳、「魂の重さの量り方」、新潮社

Abridgment for Me 16世紀末から17世紀という時代の教会またはジュリオ・リブリ(シンプリチオ)とガリレオ(サルヴィアティ)の間にあった「宇宙」、20世紀初めのダンカン・マクドゥーガル博士の瀕死の肉体の計量、1990年に入ってからのH・ラヴァーン・トワ…

アンドレア・ウルフ(2017)、鍛原多惠子訳、「フンボルトの冒険 自然という〈生命の網〉の発明」、NHK出版

Abridgment for Me自分の目で見たい、自分の感覚で確認したい、自分が見たこと、感じたことが独りよがりではないことを証明したい、伝えたい、という情熱を89歳で亡くなる瞬間まで絶やすことがなかったアレクサンダー・フォン・フンボルトと、彼の情熱に負け…

ケン・キージー(1962)、岩本巌訳(2014)、「カッコーの巣の上で」、白水社

Abridgment for Me 自由と暴力または忖度とコンバイン My Favorite Expression 「狂った、恐ろしいこと、あまりにも馬鹿げたことなので、悲鳴をあげることもできないし、また笑いとばすには真実味がありすぎることがーしかし、いまは霧が濃くなってきたので…

川崎修(2014)、「ハンナ・アレント」、講談社学術文庫

My Favorite Expression 歴史の自覚された始まりだけが 自覚的に工夫された新しい政治体だけが 人類から追放され人間の条件から分断され増々ふえ続けている人々を いつの日にか再び統合することができるのである. Intriguing References カント政治哲学の講…

芥川龍之介(1927)、「河童」、ちくま文庫

Abridgment for Me 詩人のトック、トックの隣りの哲学者マッグ、学生のラップ、音楽家のクラバック、硝子会社のゲエル、医者のチャック、そして漁夫のバッグ.メスの河童には霊感が強いメディアムホップ夫人以外、名前がない. My Favorite Expression わた…

中島義道(2003)、「孤独について」、文芸春秋

Abridgment for Me 生きるのが困難な人々への贈り物だ. My Favorite Expression 「根っこ」のない中間者にしていく.本物の‘der Heimatlose’に変身してゆくのだ. Intriguing References カント『判断力批判』 My Impressions 孤独を楽しむ心が教養であると…

黒岩比佐子(2010)、「パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い」、講談社

岡本達明(1978)、「近代民衆の記録7 漁民」、新人物往来社

ひょっこりひょうたん島 ライオン王国の巻、ブルドキアの巻

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480027016/ http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480027030/

千葉聡(2017)、「歌うカタツムリ」、岩波新書

Abridgment for Me 教科書で知ることができる進化生物学が整うまで、つまり、1930年以降のメンデルが改めて評価されるよりもずっと前、偉大なるチャールズ・ダーウィンの亡くなった後に始まる、研究者たちが夢中になった時間を辿ったノンフィクション(とこ…

立花隆(2005)、「天皇と東大」、文藝春秋

近代史を学ぼうとしてこなかった自分をおおいに反省して読んだ.きっと、あの政治家たちも知らないのだろう.様々な発言から、教養のレベルは、この私と大差がないように思える.1935年までの、民主主義を目指そうとした政治家・研究者たちの真剣な時間のこ…

フィリップ・アリエス(1983)、「死と歴史」、みすず書房

1.死を前にしての態度 Abridgment for Me 埋葬の位置と方法、墓の形式、文学の中での扱われ方から人の時代の中で生じた死の意味の変化を読み解く. 死が飼いならされていた時代、死に行く人が死の儀式の中心に居た時代、死者が生者と同じくらい現存し、生者…

エドワード・シルベスター・モース(1970)、「日本その日その日」1、平凡社

1874年から1875年は、日本中で“商売替え”しなければならなくなった武士の食い扶持を苦心していたようだ.児島湾(岡山)でも、この流れの中で近代の干拓が始まりつつあった.そんな時代に日本にやって来た著者には、見るもの、聞くもの、何もかもが奇異で、…

ポール・グリーンバーグ(2013)、「鮭鱸鯛鱈 食べる魚の未来」、地人館

Abridgment for Me ◯養殖漁業の総論から3点 1.背景 養殖漁業が盛んになり始める1960年代前後の科学万能信仰 例:「飼育できる」=「飼育すべき」 2.養殖漁業の流れ 公共資源(それまでは誰のものでもなかった)の私物化→養殖の効率化、生産量増大、規模拡…

樋口陽一・小林節(2016)、「憲法改正」の真実、集英社

Abridgment for Me 憲法から抜いてはいけないこと、入れてはいけないこと、憲法に手を出させてはいけない無能力の勢力、憲法の「生まれ」と「はたらき」、私の国が受け入れた恵み、選んだ恵み、歴史の中の過ちと謝罪と責任のとりかた、この国に生まれた市民…